紫外線式殺菌装置

紫外線殺菌は、薬剤による殺菌や熱による殺菌などと異なり、通水する液体の水質に悪影響を与えずクリーンな殺菌です。 そのため、飲料水などでもその味を変えることなく通水殺菌できます。日常のメンテナンスも容易で、 殺菌灯の交換も簡単です。
ご家庭の井戸水・地下水の殺菌や、工場などで使用する工業用水や地下水の殺菌、漁業関連や養殖関連の工場などで海水の殺菌、 食品工場などで原料水の殺菌などに幅広くご使用いただいております。

殺菌ランプには、２５３ｎｍの強力な紫外線エネルギーを照射できる、低圧高出力水銀灯を使用します。原水は入口から殺菌灯保護ガラス管に守られた低圧高出力水銀灯の周りを、 渦を巻きながら流れていき、その過程で強力な紫外線エネルギーを原水に照射することにより、細菌の遺伝子を破壊して細菌を不活性化します。
不活性化することにより細菌は増殖できなくなり、死滅し無害なものになります。簡単に言うと、水道水が塩素で細菌や微生物を死滅させていますが、 紫外線式殺菌装置では塩素の代わりに紫外線エネルギーを使用します。紫外線エネルギーは塩素や熱などの殺菌方法と違い、 化学反応による副生成物の発生や熱による原水への直接的な変化を加えることがなく、原水に大変クリーンな方法です。

ただし、原水の汚れがひどく、濁っている・流れが速かったりする場合や、原水に溶解している成分が多い場合などは、紫外線殺菌ランプからの紫外線を十分に細菌に当てることができずに、 殺菌対象の菌を殺菌できない場合があるので、そのため、事前に流速を下げる・液体を濾過する、もしくは、さらに強い紫外線を当てるようにすることなどが必要です。